2016年1月17日日曜日

本日、早速やってみた。

結局、じっくり準備できない性格なので、朝からやってみた。
昨日用意した、「ネガフィルム」を露光フィルムと一緒に感光させる作業だ。
使ったのは、「ラピッドフィルム」と言う製品で、お試し版を購入した。
露光機は購入した。少し、価格が高いので、自作でもいいと思う。
紫外線(UV硬化)ランプを購入し、ロール状にして、ゴムスポンジを合わせればよい。
私は、そこにはまったく興味がないので、素直に購入した。今後もこの露光機を使うし、
ランプは、安価に市販されているので心配ない。
露光機




この辺りは、各機材屋さんのホームページに詳しく、記載されているので省略しますが、とにかく書いてある通りにやれば、下記のようなマスキングができます。
もう、この時点で、私としては感動ものですが、本当に果たしてこんなマスキングでブラストに耐えられるのか?

実際にガラスに張り付けた状態

ここからは、私にとっての得意分野なので、条件なんかはテストもしないで一発で決めれる。
今回は、あえて、無謀な条件で行うことにした。


1)ガラス自体、厚み2mmの安物の廃ガラス180mm×120mmにあえてブラストする。
(原価20円くらい)
2)その廃ガラス板に対して、吸引式ブラストでなく、改造型直圧式ブラスト装置で行う。
3)試し打ちせず、いきなりガラスにブラストする。(特に意味はない。)
4)使用する研削材は、ユーザーさんが廃棄した、アルミナ#180で基本的に中古。要するに、本来なら、#240くらいが適切なのだがこだわらずに、圧力と研削材の混合比で一発勝負。
5)あえて、使いずらい小型のブラスト装置(幅690mm、奥行470mm)でをブラストする。


ブラスト直後の写真。ゴム板の上に固定してブラストした。

元の写真




元の白黒写真
ブラスト後
写真を撮るのが、難しくて、何か反射防止した額に入れて撮影した方がよさそうですが、生まれて初めて一発勝負でやった割には、うまくいったと思います。ものすごく満足です。今年は、様々なガラスサンドブラストを試してみます。私がやるということは、最も皆さんが苦労されると思われる
「ブラスト」の部分の条件を導くということです。

今回の結果
直圧式と吸引式に関しては、このような、写真をブラストする場合は吸引式の方が簡単だと思われます。しかし、加工時間を考えると直圧の方がいいです。基本的には吸引式も直圧式もこの加工に関してはどちらも可能ということです。
今回の条件は、
圧力0.25MPa,ノズルφ5mm アルミナ#180、シュミットバルブ回転度目盛1-1.2。

テクニックとしてですが、
まず、このような加工を行うときは、あらかじめ10mmくらいのゴムの板を用意するといいです。
その上にガラスの板を固定するといいです。ブラストで簡単に鉄を削ることはできるのですが、ゴムを削るのは難しいためです。決して木材を使わないでください。研削材に混じりノズルを詰まらせます。

重要なのは、
装置です。今回、自分でやってみてよくわかったのですが、
ガラスエッチングの場合、マスキングを剥がしてしまうような、照射距離は失敗するので、
右利き、左利き、それぞれにあったノズルや装置を選択する必要があります。
国内では、そのようなブラストノズル・装置はありませんが、当方では扱っています。
アメリカ製ですが、加工には重要です。
右利き用、左利き用ブラストガン

箱の大きさですが、あえて今回、小型の幅690mm、奥行470mmでやってみて、やはりうまくいきませんでした。
たいていの人は、設置スペースを、最優先で箱の大きさを小さなものを選ぶ傾向があります。
これは、大きな誤りです。実は箱型ブラスト装置は箱の大きさなんかで原価はほとんど変わりません。ノズルや、選別機構、鉄板厚さによる剛性の方が価格に影響しています。だから、安物のブラスト装置は、それなりに、うまくいかないようになっています。当然高くても、使い物にならない物も多いので注意してください。
では、
なぜ、大きさなのか?
これは、自動機ではなく人間が加工するため、右、左いずれかにノズルを持ちながら加工するため
対象のガラスまでの距離が300~350mmは欲しいからです。ほとんどの人が、もっと接近させていると思います。ブラスト流の中の粒子が加速度を持った状態では向いていません。逆に減速が始まるくらいの速度の方がマスキング剥がれがないような感じです。
なので、箱の大きさが幅が最低1000mmはほしいところですね。少なくともA4判加工なら1000~1200mm幅のブラストキャビネットでないとうまくいかないはずです。プロの方は、比較的に大きなブラストキャビネットを使っているはずです。コップみたいなものなら800mmくらいでいいかも知れませんが、価格はたいして変わらないので大きい方がいいです。


安いのに幅が1200mmもある、全面上部が開くためガラスなどを丁寧にセットできる。
現在、入荷待ち状態、ブラストノズルは、高級なものに交換し、販売予定。


これくらいのブラスト装置なら完璧だ。




















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